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プロジェクト概要

プロジェクト概要

アニメは日本の宝です。世界中で日本のアニメ作品は絶大な人気を誇っています。その人の心を掴んで離さない要因は何なのでしょう。おそらくスキルを持つアーティストが感性で描く独自の世界観だと思います。時に3D的に矛盾する内容を含み、キャラクタ固有の個性ある表現を実現しています。このプロジェクトの目的は、そのようなアーティストのスキルを定量的に表現し、その作風やスキルを別の作品にもリターゲットし、同様に感動を生む映像を効率的に制作することを支援することです。いわば、プロのアニメーターにも有効なサポート手段を提供できる演出可能(ディレクタブル)なコンテンツクリエーションツールの開発を目標にしています。

3Dアニメーションに本来有効な技術を、ジャパニメーションに適用可能にして、その制作効率を高めることがこの研究の大きな目的ですが、すでに2Dのアニメ完成直前の作品にアフターエフェクト的に陰影を付加できる「影造」、モーションキャプチャデータに変換を施してキャラクタの動きにアニメ独特のリミテッド感を付加できる「MoCaToon」、音声の分析結果からリップシンクアニメーションを自動生成できる「AniFace」など多くの新技術を提案し、実際のアニメ作品の制作現場で利用され、商業的な作品の制作にも寄与してきました。現在は、アニメの映像中に物理シミュレーションのパラメータから擬音語を自動付加する”Animatopee”、手書きの2枚の正面および側面のキャラクタ手描き画像から顔回転を含む連続的なアニメーションを実現する”ComicInterpolation”、動画像を分析してコミック漫画風のコマ絵とそのレイアウトを自動生成する”ComicProducer”、実写映像から作者の画風印象を忠実に反映してアニメの背景画像風に仕立てあげる”ToonViewer”などの研究を積極的に推進しています。

本プロジェクトは、平成16年度採択のJST CREST研究領域「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」、研究課題名「コンテンツ制作の高能率化のための要素技術研究」プログラム(代表:早稲田大学 森島繁生)の一環として進められ、現在もその意志を引き継いで、早稲田大学理工学総合研究所をベースに行っている研究テーマです。

  • 研究期間:2004年度―2010年度(現在も継続中)
  • 研究機関:早稲田大学チーム、ATRチーム、OLMデジタルチーム(201
  • 成果終了報告書
    http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/report/sh_heisei16/media/04morishima.pdf
  • 1年終了)
  • 研究課題名:コンテンツ制作の高能率化のための要素技術研究
  • 配分額:約500,000千円(総額)

プロジェクト写真

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4-0.Task3

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